Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
母都市から約40分の私鉄沿線の郊外に約40年前に開発された戸建住宅団地の独居高齢者宅への訪問者の種類や時間帯と訪問客への応対、訪問者の行動、インタホンに写る写真画像などのデータを訪問者のある毎に得、これらのうち、居住者がその度に感じる訪問者に対する不安感と関係がある項目について、決定木(CART)を用いた分析を行った。訪問者に対する不安感では、訪問者に対する「応対/インタホンのみ」「立っている位置/90cm以上インタホンの前から離れている、もしくは、訪問者が見えない」「門扉から玄関までの通路距離/1m-3m」の場合に、独居高齢者の不安感が大きくなることを明らかにした。また、「インタホンの前での立ち位置/90cm以上インタホンの前から離れている、もしくは、訪問者が見えない」から分岐した「門扉から建物までの最短距離」では2mより遠くなると独居高齢者の不安感が大きくなることを明らかにした。いずれも、訪問者の姿が見えにくくなるとの不安感と言える。これとは逆に、「門扉から玄関までの通路距離」の場合、4mより遠くなるほど安心が増えることを明らかにした(門扉から玄関までの距離は、近い方が不安感は大きくなる)。これは、訪問者が玄関に近づきやすくなるとの懸念が不安感を大きくしていると考えられる。この他にも、訪問者の背後に自動車が見えるか否かの項目では、営業以外の自動車がある、もしくは、自動車がない場合、不安が多く、これに対して営業の自動車がある、見えないでは、不安感が少なくなっていることを明らかにした。訪問者の姿の項目は、最終の葉ノードに表れ、「門扉と建物までの最短距離」から分岐した「顔の向き」は、顔が横向き、もしくは見えない、より、顔が正面になっている方は、居住者の安心感が非常に高くなっていた。
All 2008 2007
All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)
日本建築学会計面計論文集 73
Pages: 1-7
110006547136