インタラクションの可視化による意思決定支援グループウェアの開発と運用
Project/Area Number |
17760494
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大西 康伸 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (20381006)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 建築計画 / 設計方法 / グループウェア / コラボレーション / コミュニケーション / インタラクション / 意思決定 / 可視化 / 設計方法論 |
Research Abstract |
1.アイデアへの同意の可視化を核とした意思決定支援機能の設計 申請者は先行研究において、理想的な協同を実践しているデザインチームは、他のメンバーに対する同意を重ねることで案の収束を行っていることを明らかにした。この特徴的な意思決定方法を支援するため、a)他のチームメンバーのコメントへの同意及びその度合いを表明・可視化する機能、b)チーム内でやり取りされた全コメントを、同意の有無やその度合い、討論テーマ、質疑応答関係によって構造化する機能、の設計を行った。 2.意思決定支援機能の非同期討論ツールへの拡充開発 機能設計に基づき、前年度に開発したインタラクションを活性化する非同期討論ツールの機能拡充を行った。具体的には、a)のために同意機能を、b)のためにコメントリスト機能および検索機能を開発した。同意機能は、コメントに付属する同意ボタンを押すと当該コメントの書込位置を示すアイコンの「厚み」が大きくなり、それによって当該コメントが受け入れられている程度を示す機能である。コメントリスト・検索機能は、同意の多さ順にコメントをリスト表示し、さらに検索語(=論点)によってコメントを絞り込み表示する機能である。 これら機能によって、チームメンバーがどのコメントに興味があるのか、それはどのように変化してきたのか、というインタラクションプロセスを可視化する。チームとして次の一手を決める意思決定の際に、有用な情報をチームに与える。 3.拡充機能の評価 意思決定支援機能の有効性を検証するために、簡易な評価実験を実施した。評価実験は、データ入力済みの当該開発システムを操作する内容とした。実験後のアンケートの結果、開発意図に対してほぼ良好な評価を得たが、単純な単語検索では必ずしも必要なコメントを探し出せないことが明らかとなった。デザインプロジェクトでの運用評価を実施中であり、近日中には結果を報告する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)