利用者の日常生活行為を支える場としての高齢者居住施設のあり方に関する研究
Project/Area Number |
17760499
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
石井 敏 Tohoku Institute of Technology, 工学部, 准教授 (90337197)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 高齢者居住施設 / 特別養護老人ホーム / ユニットケア / 生活環境づくり / 夜勤介護 / 日常生活行為 / ケア環境 / 建築計画 / 老人保健施設 / グループホーム / 夜間介護 / 関わり / 個別ケア / 空間構成 / 認知症高齢者グループホーム / 生活行為 / 空間利用 / 介護様態 / コミュニケーション / 行動観察調査 |
Research Abstract |
本年度は研究の最終年度として、昨年度から引き続いてのフィールド調査によるデータの収集と、過去3ケ年の調査で得られたデータの分析とまとめを行なった。調査はユニット型特別養護老人ホームおよび認知症高齢者グループホーム、比較対象として従来型特別養護老入ホームで行動観察調査を中心に行い、利用者の日常生活行為の抽出、その様態把握のための観察調査を継続的に行うことで、利用者の「日常生活行為」の実態から見えてくる環境・空間および介護のあり方を分析・考察した。またあわせてスタッフの介護様態を明らかにすることで利用者の生活と環境との関わりも探った。特に夜間時の利用者の生活行動は十分把握されていないことから、夜間時の介護の様態と合わせて調査し、データを収集・分析した。そこからは空間構成の違いにより生活の形が異なること、家具や設備等しつらえの配置が生活行動に大きな影響を及ぼしている実態が明らかになり、今後の施設計画や生活環境づくりにおける貴重な知見を得ることができた。 また、11月には、先進的な施設計画事例の視察調査を北欧・デンマークにおいて実施した。施設の視察および施設運営者・設計者等にヒアリングを行うことで、社会制度と施設のあり方、文化と生活と介護、空間との関わりにおける実態を調査し明らかにした。利用者の日常生活を支える場としての施設が向かうべき方向性、そのための制度や空間のあり方、環境の作り方に関わる重要な示唆が得られた。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)