Project/Area Number |
17760504
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
下川 雄一 金沢工業大学, 環境・建築学部, 助教授 (90308586)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 木造建築 / 長期保全 / 改修工事 / 維持管理 / CAD / 3次元CG / データベース / デジタルアーカイブ |
Research Abstract |
改修工事中の木造寺院建築1棟を事例として、昨年度の研究で検討した仕様に基づき、改修履歴記録・閲覧システムの開発を行った。 (1)研究の目的 建物の長期保全を前提として建築改修工事内容やその際の調査データ等を複数のメンバーで共有でき、且つ効果的に閲覧しながら維持管理や将来的な保存・改修計画の検討に応用できるシステムの開発を目標とする。 (2)開発したシステム、および作成したデータの概要 (1)3次元の主要構造モデルの作成 対象事例とした木造建築の実測調査を行いながら、主要構造部材の3次元建物モデルを作成した。 (2)部材属性データベース(DB)の作成 部材属性DBは本課題実施以前に作成していた部材の体積、比重、重量などのDBを新しいシステム環境に移行させ、その上に他の属性(損傷度など)を追加させるためのDBの枠組みについて検討した。 (3)部材属性の更新・閲覧のためのインターフェイス 部材属性DBには損傷度の他、予備の項目やコメントも入力できるようにし、3次元モデル閲覧画面から、直接部材をクリックして、維持管理の情報などを簡単に更新できるようにした。 (4)部材属性値に対応した部材モデルのハイライト 損傷度などの項目に定量的な数値が入っていることを前提として、その数値に合わせて3次元の部材モデルを色分けハイライト表示し、様々な視点から確認できるものとした。 (3)システムの評価 事例とした木造寺院の管理者や工事関係者との意見交換により、今後の運用可能性について議論した。内容としては、今後の構造的な耐震診断におけるビジュアルなモニタリングには活用できる可能性は高いが、設備関連には不向きであろうとの意見があった。今後は長期維持管理に求められるニーズをより詳細に分析し、それらのニーズに対応したシステムモデルへ改善することが期待される。
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