地域型木造住宅の維持管理におけるヘリテージ・マネージメント的手法の可能性
Project/Area Number |
17760507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
橋本 清勇 広島国際大学, 社会環境科学部, 助教授 (50273470)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 長寿命化 / 都市計画・建築計画 / 木造住宅 |
Research Abstract |
本研究は、より安全で快適に、地域的特色を有しながら木造住宅の長期耐用化を実現するため、居住者や地域住民が、既存木造住宅ストックの歴史や文化、意匠、木造の技や知恵を再発見、再認識するための手段を探るものである。特に現在幾つかの都市で地域の文化財資源を発見し、それらを保存・保全・管理する取り組み「ヘリテージ・マネージメント」という考え方に着目し、そこでの手法を積極的に既存の地域型木造建物の維持管理・継承に役立てるための手法の開発を目指している。 今年度は昨年度行った調査をベースに広島県黒瀬町における建物属性および居住者属性、建物維持管理行為、伝統や継承、周辺環境に対する意識といった「歴史文化遺産」的価値に対する考え方を把握するためのアンケート調査、また直接訪問や周辺視察から、伝統や継承、生産システムなどに関する情報収集を行うとともに、こうした木造住宅におけるヘリテージ・マネージメント的手法の可能性について考察した。アンケート調査は2006年11月〜12月にかけて直接配布・回収(一部郵送回収)した(1,102票配布、565票回収、回収率51.3%)。その結果、居住者の高齢化が進んでいる事、先代から継承したケースが多いこと、3/4程度で何らかの増改築が行われているが伝統に対してさほど意識は高くないこと等が明らかになった。また伝統様式に対する社会的ステータスを意識する居住者が多い様子もうかがえた。居住者とのディスカッションプログラム開発、実務経験者への調査については、地元との調整が付かず実施できなかったが、今回の調査研究から、居住者の歴史文化遺産として意識を向上させることは、継承する上での問題点を考えさせ、また建物の維持管理行為を活性化させる可能性があることがわかった。伝統的木造住宅での伝統文化意識向上プログラム開発、実務者・専門家による支援体制のあり方が今後の課題として挙げられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)