多孔性単核型二層マイクロカプセルの調製と高度抗菌・廃水処理システムへの応用
Project/Area Number |
17760606
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Reaction engineering/Process system
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田口 佳成 Niigata University, 自然科学系, 助教 (30293202)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | マイクロカプセル / 複合微粒子 / 液中乾燥法 / リサイクル / 多孔性 / 多重膜 / 廃水処理 / 抗菌 |
Research Abstract |
本研究の目的は以下のとおりである。 ・二種類の固体微粉末と廃プラスチックを素材とした二層被覆型複合ミクロスフェアの調製 ・二層被覆型複合ミクロスフェアの構造制御 ・単核型二層ミクロスフェアの焼成による多孔性二層マイクロバルーンの調製 ・抗菌剤や細菌類の多孔性二層マイクロバルーンへの担持によるカプセル特性評価 平成19年度では,二層ミクロスフェアの焼成条件を,主に焼成媒体種と温度を変化させ,マイクロバルーン化率,構造(単核,多核)に及ぼす影響を検討するとともに,抗菌剤の担持を試みた。その結果,媒体として耐熱性を有するポリマーを採用し焼成することで,二次凝集体として形成された多核型マイクロバルーンが調製された。また薬剤担持は,薬剤溶液に浸漬することにより,薬剤内包率は十数%まで可能となった。焼成媒体と二層ミクロスフェアの混合比を変化させることにより,マイクロバルーン化率の向上と単核化が改善されるものと考えられる。また,超臨界状態での薬剤内包技術を利用することで薬剤内包率も向上するものと思われる。 本研究より,任意の多層構造を有する単核型マイクロカプセル調製の基礎的知見が得られた。本研究例以外でも,例えば,高硬度の窒化ケイ素と高熱伝導性の炭化ケイ素を固体粉末種とし,内部に潤滑材を内包することで,潤滑剤不要の研磨材になるなど,本研究成果により,固体粉末種と内容物との組み合わせにより様々な分野で効率的に機能を発現するマイクロカプセルの調製が可能となる。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)