がん治療のための血管新生抑制分子産生細胞包括サブシーブカプセルの開発
Project/Area Number |
17760627
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biofunction/Bioprocess
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
境 慎司 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (20359938)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 細胞治療 / がん治療 / 細胞包括 / マイクロカプセル / 医用工学 / 細胞包括カプセル / サブシーブカプセル / アガロース |
Research Abstract |
平成18年度は前年度のカプセル作製法などに関する生体外での検討結果を受けて、動物実験とさらなるデバイスの改良を行った。動物実験では、ヒトの口腔扁平上皮ガン細胞(SAS細胞)を免疫不全ヌードマウスに移植して腫瘍を形成させた。この腫瘍近傍に、抗ガン剤プロドラックであるイフォスファミドを、がん作用を有するドラッグに変換する酵素シトクロームP450 2B1を発現するように遺伝子導入されたネコ腎由来細胞をアガロースサブシーブカプセルに包括後、移植した。その後、イフォスファミドを投与したところ、シトクロームP450 2B1を発現する細胞を含まないサブシーブカプセルを移植したグループと比較して優位に良好な腫瘍の縮小が認められた。このことは、本研究で目的とした、がん治療用の細胞包括サブシーブカプセルの開発に成功したことを示している。 また、このデバイスのさらなる高機能化を目指して、包括した細胞が良好にその内部で増殖可能な中空構造を有する細胞包括カプセルの開発を試みた。このために独自のカプセル作製方法の開発を行い、これまでに報告のない中空構造を有するカプセルの作製に成功した。生体外での検討では、その内部に包括された細胞が、非中空カプセルに包括された場合の5倍以上の速さで増殖可能であることを見出した。また、このカプセルに上記と同様のネコ腎由来細胞を包括して腫瘍形成ヌードマウスに移植することによって、腫瘍を縮小させることに成功した。さらに、生体内においてもこの中空カプセル内で細胞が良好に増殖していることを確認した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)