Project/Area Number |
17770024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
壁谷 大介 Forestry and Forest Products Research Institute, 木曽試験地, 研究員 (30353650)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 植物生態学 / 亜高山帯針葉樹林 / 成長制限 / 貯蔵炭水化物 / 生育温度 / 土壌生葉条件 / シンク制限仮説 / 土壌栄養条件 / 生態学 / 亜高山 / 炭水化物 / 低温 / 栄養条件 |
Research Abstract |
本研究では、シラベ稚樹を用いて、高標高域における樹木の成長制限要因と考えられているシンク制限と栄養塩制限のそれぞれの影響を分離し、日本の亜高山帯におけるシンク制限の重要性を評価することを目的としている。 平成18度までに高標高域で栽培したシラベ稚樹は、低標高域で栽培したシラベ稚樹と比較して成長速度は小さいものの、土壌栄養条件に依らず高い濃度の貯蔵炭水化物を蓄積していることから、シンク制約による成長の低下が生じている可能性が示唆された。一方で高標高域に自然生育するシラベにおいては、成長速度は低標高域に生育する個体と比べて小さい傾向にあるものの、葉の貯蔵炭水化物濃度には大きな差が無いことが明らかになっている。しかしながら野外生育の個体は成長量が微細であり、また年変動の影響も考えられるために越年での調査が必要と考えられる。そこで19年度は、自然生育個体の成長量定量の高精度化を目的とした。そのために御嶽山山麓の2つの標高域(高標高・低標高)に生育するシラベ成木に対して、デンドロメータを用いた肥大成長量測定を継続して行った。また各標高からランダムに選択した20個体のシラベ成木の幹から、成長錐を用いてコアサンプルを採取し、年輪解析を行うことで過去の成長履歴について二つの標高間での比較を試みた。 その結果、調査期間中の肥大成長だけでなく、過去10年の平均肥大成長においても高標高生育の個体の方が成長速度が低いことが明らかになった。
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