Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
キネシン様タンパク質(KRP)は微小管上を動くモーター蛋白の一大ファミリーであり,真核細胞における様々な小胞やオルガネラの移動を司っている.モデル植物として知られるシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)のゲノムには61のKRP遺伝子が存在し,各蛋白の機能解析が精力的に進められてきた.しかし,高等植物には高等植物固有の機能未知KRP亜群が存在し,それらの機能はいまだ不明である.本研究は,植物固有のキネシン亜群の一つ,MKRP群の機能解明を目指すものである.本年度は,シロイヌナズナのMKRP4,MKRP5に関して,遺伝子破壊体を取得し,ミトコンドリア移行型黄色蛍光蛋白(YFP)の過剰発現コンストラクトをこれらの遺伝子破壊体に導入することにより,ミトコンドリアの形態調節におけるMKRP遺伝子群の機能を調べた.その結果,単独遺伝子破壊体では,観察した限りの各組織において,ミトコンドリアの形態・分布・動きの点で野生型との差異はなかった.この結果の要因として,MKRP亜群の各メンバーに冗長性がある可能性を考慮し,MKRP1,MKRP2,MKRP3,MKRP4,MKRP5の可能な組み合わせに関して二重遺伝子破壊体の作出をすすめた.加えて,5つのMKRP遺伝子の相互の系統関係を考慮に入れた上で,一部の組み合わせに関しては三重遺伝子破壊体の作出もすすめ,ミトコンドリア形態を解析した.
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