植物病原細菌が分泌するエフェクターの植物内機能と標的宿主因子の解析
Project/Area Number |
17780039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plant pathology
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Research Institution | Research Institute for Biological Science Okayama |
Principal Investigator |
向原 隆文 Research Institute for Biological Science Okayama, その他部局等, 研究員 (80344406)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 植物病原細菌 / 青枯病菌 / 病原性 / タイプIII分泌系 / エフェクター / 過敏感細胞死 / 防御応答反応 / シロイスナズナ / 青枯病 / Fボックスタンパク質 / ユビキチンリガーゼ / Hrp / 直物病原細菌 / タンパク質分解 |
Research Abstract |
平成18年度に同定した同定した44種類の青枯病菌Ralstonia solanacearumエフェクター遺伝子を全てカセット化した。これらの遺伝子カセットを植物または酵母の細胞内で構成的あるいは誘導的に発現可能なプラスミド群も併せて構築した。次いで,ベンサミアナタバコを用いたエフェクター遺伝子の一過的発現系を用いた解析から,植物の過敏感細胞死(HR)やサリチル酸を介した防御応答反応を阻害する活性を有するエフェクターを見出すことに成功した。また,酵母を用いた遺伝学的解析から,酵母細胞の小胞輸送を阻害するエフェクターや酵母細胞の増殖を強く阻害するエフェクターを複数見出した。これらのエフェクターを構成的に発現する遺伝子組換え植物をシロイヌナズナを材料として作出し,これらのエフェクターが植物に対しても同様の表現型を示すことを確認した。また,残りのエフェクターについても遺伝子組換え植物をシロイヌナズナを材料として作出した。 上記の実験と並行して,R. solanacearumの全てのエフェクターを網羅するために,エフェクターの植物細胞内への移行活性を指標とする機能的スクリーニング系を開発した。この系を用いて,今年度に18種類の新たなエフェクター遺伝子を同定した。エフェクターの網羅は中途であるが,遺伝子の単離状況から,R. solanacearumは約70種類のエフェクターを有することを明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)