昆虫病原性線虫およびその共生細菌の分子系統解析と共生メカニズムの解明
Project/Area Number |
17780042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied entomology
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
吉賀 豊司 Saga University, 農学部, 助教 (00312231)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 昆虫病原性 / 線虫 / Xenorhabdus / Photorhabdus / 共生細菌 / Steinernema / Heterorhabditis / 昆虫病原性線虫 |
Research Abstract |
Steinernema属およびHeterorhbditis属の昆虫病原性線虫は,それぞれXenorhabdus属およびPhotorhabdus属細菌と相互依存的な共生関係を構築している.本研究では,このような昆虫病原性線虫を生物農薬としてさらに有効活用していくための基礎的知見を蓄積することを目的として研究をおこなった.日本産Heterhorhabditis属線虫およびPhotorhabdus属細菌の分子系統解析をおこなった結果,Heterorhabditis indica6分離株中2分離株は既知のH. indicaの共生細菌であるP. luminescensではなく,アメリカやオーストラリアで報告されている,人に日和見感染する細菌として知られるP. asymbioticaと同じクレードに属する新亜種である可能性が示唆された.また,二者培養の結果,人から単離されたP. asymbioticaのうちの幾つかの系統はH. indicaと共生関係を構築できることが明らかになった.線虫と細菌の共生関係に必要な要因についてさらに分子レベルで詳細に共生に必要な要因の解析を行うため,外因性のトランスポゾンを用いて細菌の突然変異体作出をおこなったところ,Photorhabdus属細菌で発光しない変異体が複数得られた.また,相互依存的共生関係にあるHeterorhabditis属線虫が発育できない変異体も複数得られた.これらの変異体についての解析を継続しておこなっている.
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)