Project/Area Number |
17780246
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Boundary agriculture
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
増野 亜実 京都大学, 生存圏研究所研究員, 講師(研究機関研究員) (60397578)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 環境浄化 / トランスポーター / カドミウム / ファイトレメディエーション / トランスポータ |
Research Abstract |
本研究では、アサタヌキマメ(Crotalaria juncea)に由来するカドミウム(Cd)トランスポーターの有力候補NRAMP (Natural Resistance-Associated Macrophage Protein)を利用して、環境浄化に適した植物を創出することを目的としている。 これまでに、アサタヌキマメよりNRAMPのcDNAを2種(CjNRAMP1、CjNRAMP2)クローニングした。本遺伝子産物とCd輸送との関連性を確かめるため、CjNRAMP cDNAを導入した酵母をCd含有培地で生育させたところ、Wild Typeの酵母に比べ、どちらもCd感受性が上昇していることが認められた。特に、CjNRAMP1の方が明らかに感受性が高かった。酵母内のCd濃度を測定したところ、CjNRAMPタンパク質を発現させた酵母はどちらもWild Typeより多くのCdを蓄積していることが分かった。このことから、CjNRAMPはCdを内向きに輸送(取り込み)を行っている可能性があることが示唆された。さらに植物における機能を調べるため、シロイヌナズナにCjNRAMP1およびCjNRAMP2をそれぞれ高発現させた形質転換体を作成した。酵母の結果からは、Cdを多く吸収してしまうためCd感受性になると予想したが、2つの形質転換体においてCd耐性が向上した。その理由は現在究明中である。なお根の伸長で評価した際、CjNRAMP2よりCjNRAMP1発現株の方が、Cd耐性が高かったことについては、酵母でみられたCd輸送能を反映しているとも考えられる。 耐性メカニズムについては不明な点もあるが、アサタヌキマメNRAMPを導入した形質転換植物は、Cd耐性あるいはCd高蓄積能を有し、環境浄化に寄与することが期待される。
|