Project/Area Number |
17790015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Kinjo Gakuin University (2006-2007) Gifu Pharmaceutical University (2005) |
Principal Investigator |
渡邉 真一 Kinjo Gakuin University, 薬学部, 准教授 (40275095)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | カルコゲニド / 不斉反応 / オキシラン / 触媒 / ボルニル骨格 / 不安定イリド / セレノニウム塩 / オキシラニルケトン / Darzens反応 / タンデム反応 / Michael反応 / aldol反応 / 芳香環化 / カンファー / 対称セレニド / 水酸基 / アミノ基 / メルカプト基 / Corey-Chaykovsky反応 / 不斉合成 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画に従い、不斉オキシラン合成反応のエナンチオ選択性を検討した。すでに、無水塩化メチレン中、ジ(2-ヒドロキシ-10-ボルニル)セレニド存在下フェナシルブロミド、ベンズアルデヒド及び水酸化リチウムとの反応から室温5時間において(2S,3R)-3-ベンゾイル-2-フェニルオキシランを66%・48%eeで得ている。各種溶媒検討の結果、同様の条件下無水クロロホルムを用いると目的物の化学収率及びエナンチオ過剰率を71%・55%eeまで向上させることができた。一方、四塩化炭素を用いた場合、42%と収率は低下し、エナンチオ選択性は観察されなかった。その他、クロロホルム中p-ブロモ、p-クロロ及びp-メチルベンズアルデヒドとの反応はそれぞれ、65%・56%ee、95%・48%ee、28%・45%eeの化学収率及びエナンチオ過剰率であった。 ボルニル骨格を有する触媒のC_2対称構造について、本触媒をすでに報告のある不安定イリドとアルデヒドとの反応に適応し、その有用性を検討した。すなわち、アセトニトリル中、1当量のジ(2-ヒドロキシ-10-ボルニル)スルフィド存在下、ベンジルブロミド、p-クロロベンズアルデヒド及び水酸化ナトリウムとを室温24時間反応させ、(2S,3S)-2-(4-クロロフェニル)-3-フェニルオキシランを化学収率20%、46%eeで得た。フェナシルブロミドとの反応では全くエナンチオ選択性を示さなかったアセトニトリルで選択性が発現したことから、本反応は異なる反応機構で進行していることを示唆した。また、溶媒に塩化メチレンを用いた場合、収率は10%まで低下したものの、58%eeの選択性を示した。
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