糖鎖構造に着目した植物由来新規アポトーシス誘導物質の探索

Research Project

Project/Area Number	17790022
Research Category	Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
Allocation Type	Single-year Grants
Research Field	Chemical pharmacy
Research Institution	Tokyo University of Pharmacy and Life Science
Principal Investigator	横須賀章人東京薬科大学, 薬学部, 助手 (20318190)
Project Period (FY)	2005 – 2006
Project Status	Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help	¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000) Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000) Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Keywords	Trillium erectum / Agapanthus inapertus / Agave utahensis / ステロイド配糖体 / HL-60細胞 / アポトーシス / DNAラダー / Atereia glazioviana / 糖鎖 / 配糖体 / ユリ科 / マメ科 / リュウゼツラン科 / 細胞増殖抑制
Research Abstract	1,新規糖鎖構造を有する配糖体成分を得る事を目的にユリ科Trillium erectum, Agapanthus inapertus,リュウゼツラン科Agave utahensisの成分検索を行った.その結果,T erectumより,1種の新規ステロイド配糖体を,A.inapertusより新規化合物3種を含む4種のステロイド配糖体と2種のステロールを単離した.T.erectumから得られた新規化合物は,NMRスペクトルの解析により,6個の糖から成るspirostan配糖体であり,構成糖としてD-glucose, D-xylose, D-apiose, L-rhamnose,6-deoxy-D-guloseを有する構造と決定した.6-deoxy-D-guloseを含有する配糖体は天然からの報告例が少なく,6-deoxy-D-guloseの4位がL-rhamnoseで置換された糖鎖は新規糖鎖構造である. 2,1で新たに単離した化合物について,HL-60細胞に対する増殖抑制活性試験を行った結果,A.inapertusより得られた3種の配糖体(IC_<50>11.9〜12.5μg/mL)に活性が認められた. 3,すでにHL-60細胞に対する増殖抑制活性を有する事がわかっている,マメ科Atereia glaziovianaより単離した新規isonavoneについて,HL-60細胞に対するアポトーシス誘導活性試験を行った.サンプル濃度を10μg/mLとし,位相差顕微鏡で細胞の形態変化を観察し,アポトーシス細胞に特徴的な核の凝集を観測した.また,サンプルと12時間接触後のHL-60細胞からDNAを抽出し,EtBr入りのアガロースゲルで電気泳動を行った.泳動終了後,トランスイルミネーターによりUVを照射したところ,アポトーシス細胞に特徴的なDNAラダーが観測された.