新規クロマチンリモデリング因子が関与する細胞内機能の解析と疾患との関連の検索
Project/Area Number |
17790074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
小野田 文俊 Tokyo University of Science, 助教 (50385548)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | クロマチンリモデリング / DNAヘリケース / 転写制御 / DNA修復 / DNA複製 / DNA組換え |
Research Abstract |
本研究は、遺伝情報を担う染色体の高次構造を制御することで癌化や老化の制御を行う可能性があるクロマチンリモデリング複合体に注目して研究を遂行した。申請者が特に着目した遺伝子産物は、触媒サブユニットで、helicase domainを持つことが特徴である。 まず、出芽酵母INO80の哺乳類相同遺伝子に当たるKIAA1259に着目した。まず、ヒトのKIAA1259を特異的に認識するモノクローナル抗体を作製することができた。この抗体はマウスの相同遺伝子産物にも認識する事が判明した。そこで、この抗体を用いて細胞内での発現を検証した。細胞染色の結果から、このタンパク質は、レーザー光を照射することで核内に傷害を誘導した場所に特異的に存在していた。このことから、このタンパク質がDNA傷害部位に傷害発生の早い時間から召還されて、機能することが示唆された。現在、このタンパク質の質的な変動を解析すると共に、特定のDNA修復タンパク質との相互作用について解析を行っており、示唆的な結果を得ている。 次に、マウスBrm isoformについて解析を行った。このisoformの局在は既知のBrmとは異なり、核小体にも局在することが明らかとなった。そこで、rDNAの転写制御機構との関係を調べたところ、過剰発現細胞におけるrDNAの発現量が低下する事が明らかとなった。さらに、このタンパク質と相互作用するタンパク質を探索したところ、rDNAのプロモーター領域に結合するタンパク質との相互作用が明らかとなった、これらのことから、このisoformは、細胞増殖の際のrDNAの転写を調節することに関与することが示唆された。 最後に、ゲノム情報や正常繊維芽細胞の老化過程で発現が変動する遺伝子の解析から、幾つかの候補遺伝子を選定した。現在、それらの遺伝子産物の細胞内局在を検討している。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)