亜鉛応答性転写因子MTF-1による細胞機能調節機構の解析
Project/Area Number |
17790104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental pharmacy
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
木村 朋紀 摂南大学, 薬学部, 助手 (70340859)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | NTF-1 / 亜鉛トランスポーター / 亜鉛 / EGF / ERK / 肝細胞 / 細胞増殖 / MTF-1 |
Research Abstract |
昨年度は、EGF依存的肝細胞増殖においてERK1/2活性化にMTF-1が関与することを亜鉛応答性転写因子MTF-1の機能をドミナントネガティブ体(N末端欠失体;MTFΔC)発現により阻害、もしくはsiRNAによりノックダウンすることによって明らかとした。今年度は、本作用の詳細を明らかにするため、ERK1/2の上流因子であるMEK1/2の活性化がMTF-1により影響を受けるか調べ、MEK1/2リン酸化がMTF-1活性阻害により低下することを見出した。したがって、MTF-1の作用点はより上流であることが明らかとなった。また、MTF-1活性を修飾する因子を検索する目的で、亜鉛トランスポーターおよび細胞内亜鉛量とMTF-1活性との関係を調べた。マウス初代培養肝細胞に種々亜鉛トランスポーターのsiRNAを導入して、これらトランスポーターの発現をノックダウンし、細胞内亜鉛量およびMTF-1活性への影響を調べた。細胞内亜鉛量は亜鉛蛍光プローブ、Zinquin ethyl esterにより評価した。MTF-1活性はレポータープラスミドをアデノウイルスベクターとして導入して測定した。siRNAによりノックダウンする亜鉛トランスポーターは肝細胞で比較的高発現している、亜鉛取込トランスポーターZnT-1、5および7、亜鉛排出トランスポーターとしてZIP1、2、4および7とした。その結果、細胞内亜鉛量の増加が確認されたZnT-1ノックダウン細胞でのみ、MTF-1活性の上昇が認められた。細胞内局所での亜鉛濃度の変化によってMTF-1活性が修飾される可能性を考えていたが、そのような現象を捉えることは出来なかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)