Project/Area Number |
17790116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical pharmacy
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
登美 斉俊 富山大, 薬学部, 助手 (30334717)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 内側血液網膜関門 / 輸送担体 / 網膜 / 排出輸送 / 有機アニオン / Oatp2 / Oat3 |
Research Abstract |
本研究は血液網膜関門(BRB)には多様な異物排出機構が存在し、薬物の網膜移行性や網膜内老廃物の除去に機能していることを証明することを目的とした。[^3H]estradiol 17-β glucuronide (E17βG)もしくは[^3H]dehydroepiandrosterone sulfate (DHEAS)と、bulk flowマーカーとして[^<14>C]D-mannitolを同時に硝子体内に投与し、microdialysisプローブを用いて投与化合物の硝子体内濃度推移を測定し、BRBを介した排出輸送を評価した。[^3H]E17βGおよび[^3H]DHEASの硝子体からの消失速度定数は[^<14>C]D-mannitolよりも約2倍高く、E17βGおよびDHEASはBRBを介して排出されていることが示唆された。[^3H]E17βGおよび[^3H]DHEASの消失は各々非標識E17βGとDHEASで自己阻害された。さらに、[^3H]E17βGおよび[^3H]DHEASの消失はsulfobromophthaleinおよびprobenecid存在下、およびorganic anion transporting polypeptide 2(oatp2)特異的な基質であるdigoxin存在下で有意に阻害された。磁気分離したラット網膜血管内皮細胞画分におけるmRNA発現量を解析した結果、oatp2および14の内側BRBにおける発現が示された。さらに、網膜血管内皮細胞画分を用いた解析および免疫組織化学解析の結果、内側BRBの網膜側膜にはorganic anion transporter (oat) 3の発現が示された。 以上の結果から、内側BRBにはoatp2、oatp14、およびoat3が発現し、さらに少なくともoatp2はBRBを介したE17βGおよびDHEAS排出輸送に関与していることを示唆することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)