細胞の形態形成に関与する遺伝子の欠失マウスの作成とその分子細胞生物学的解析
Project/Area Number |
17790137
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐藤 真人 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 助教 (60375532)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 解剖学 / 細胞・組織 / 細胞極性 / 遺伝子欠損マウス |
Research Abstract |
VAMP7(Vesicular Associated Membrane Protein-7)は上皮細胞では頂端側への選別輸送に関わる重要な因子であり、また神経細胞の軸索の伸長でも重要な役割を果たしていると考えられている。本研究では昨年度までにVAMP7を欠失したマウス(VAMP7ノックアウトマウス)を作成し、形態学的な解析を行ってきた。本年度は引き続きこれらのマウスでの極性輸送について詳細な解析を行った。 (1)上皮組織の極性輸送について 消化管や腎臓、肝臓などの極性をもった上皮細胞を含む組織で種々の分子マーカー(上皮細胞の頂端面マーカーや側基底面マーカーなど)を用いて、さらに詳しく解析を行った。しかしながらVAMP7ノックアウトマウスで野生型マウスと比べて明らかに局在の異なるマーカー分子を見いだすことが出来なかった。 (2)神経細胞の極性形成について 培養海馬神経細胞の初代培養系を用いて、軸索突起の伸長をVAMP7ノックアウトマウスと野生型マウスとで比較した。しかしノックアウトマウス由来の培養神経細胞と野生型由来の細胞との間で特に差が見られなかった。またVAMP7ノックアウトマウスの神経細胞における神経細胞の軸索マーカーや樹状突起マーカーの局在を調べたが、明らかな異常を認めなかった。 これらのことから本研究でVAMP7は上皮細胞や神経細胞における極性輸送に必須ではないことが明らかとなった。本研究の成果は平成20年3月の日本解剖学会総会・全国学術集会にて発表した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)