Project/Area Number |
17790161
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
足達 哲也 京都大学, 薬学研究科, 特任助手(COE) (60345014)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | GPCR / 糖尿病 / GLP-1 / インスリン / GPR120 |
Research Abstract |
17年度では、消化管に直接脂肪酸を投与するモデルを作製することによって、GPR120を介したGLP-1分泌性を検討した。18年度では、GPR120をもっとも活性化するα-リノレン酸およびα-リノレン酸を多く含むトリグリセリドであるエゴマ油を、長期に投与することによって、長期にわたるこれら脂肪酸およびトリグリセリドがGLP-1分泌に関与するかについて検討を行った。 8週齢C57BL/6Jマウスを7日間馴らし飼育の後、エサをクイックファット(Crea Japan)に換えた。α-リノレン酸、エゴマ油および溶媒として用いたPEG400を毎朝10時に100nmol/g体重/100μl(α-リノレン酸当量として)で経口投与を行った。投与0、1、14、28、56日において、ネンブタール麻酔後、開腹し門脈採血を行った。採血後、膵臓、下部消化管および肝臓を摘出後、半分に分割し、一方を液体窒素下で凍結、一方を4%パラホルムアルデヒド下で固定を行った。血漿中のGLP-1(GLP-1 ELISA Kit,和光純薬)、インスリン(レビスインスリンKit、シバヤギ)を測定した。 GLP-1はα-リノレン酸、エゴマ油およびL型エゴマ油において、投与1日によりPEGに比して有意に高値を示した。一方インスリンについては、投与28日においてα-リノレン酸、エゴマ油およびL型エゴマ油で、PEGに比して有意に高値を示した。また、投与56日ではPEGおよびα-リノレン酸投与において、高インスリン血症が認められたが、エゴマ油では高インスリン血症は認められなかった。 本プロジェクトより、α-リノレン酸を多く含むエゴマ油はGLP-1分泌活性を長期間有することが明らかとなった。
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