Project/Area Number |
17790163
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
丸山 めぐみ 島根大, 医学部, 助手 (80346379)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 生理学 / 環境 / 体温調節 / 脳神経疾患 / 痴呆 / 脂質 |
Research Abstract |
痴呆患者では真冬に窓を開け放したり、真夏に何枚も服を着たりと、温熱感覚、快・不快感の喪失のために行動性体温調節機能が障害されることは良く知られている。しかし、それらについての科学的な実証は少なく、また、体温低下時の代謝性熱産生反応、上昇時の発汗などの熱放散反応である自律性調節についての研究はほとんどなされていない。しかし、行動性調節が障害されている患者にとって、自律性調節が正常に保たれているかどうかは重要であり、検討すべき研究であるといえる。そこで、本年度は本研究の目的の一つである、アルツハイマー型痴呆が体温調節機能に及ぼす影響について考察するため、申請者の研究グループによって確立されている側脳室へのヒトアミロイドβ-蛋白(Aβ)持続注入によりアルツハイマー型痴呆モデルラットを作製し、また、本モデルラットの空間認知学習機能が低下することをシャトルアボイダンス法、放射状迷路法を用い確認した。 (1)ラットは環境温24℃、明暗周期12:12時間、自由飲水・摂食下でプラスチックケージにて一匹ずつ飼育する。 (2)麻酔下、Aβ持続注入用のミニ浸透圧ポンプを背部皮下に留置し、そのカニューレを右側脳室へ挿入・固定する。同時に、Aβ沈着促進のため、塩化アルミニウム溶液を左側脳室へ投与する。 (3)2週間の期間をおきAβを沈着させる。その後、Aβ注入群と非注入群の空間認知学習機能を放射状迷路法により比較する。 空間認知機能を確認したところ、短期記憶の低下は見られる一方、長期記憶には変化がみられないという結果となり、これまで申請者の研究グループが提示してきた結果とほぼ同じ傾向を得た。そこで、現在は空間認知機能低下確認済みの動物を用い、自律性および行動性体温調節機能について解析中である。
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