巨大転写因子Shn-2によるNF-κB機能制御と免疫応答に関する研究
Project/Area Number |
17790317
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木村 元子 千葉大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (00345018)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | memory T cell generation / Schnurri-2 / NF-κB / apoptosis |
Research Abstract |
Schnurri-2(Shn-2)欠損CD4 T細胞は、NF-κBが恒常的に活性化しており、Th2細胞分化に伴うGata3の発現上昇と、Th2細胞分化の著しい亢進がみられることがわかった。またその分子メカニズムとして、Shn-2がNF-κB結合領域へ直接結合し、その転写活性を抑制する働きをすることを明らかにした(Kimura et al, J. Exp. Med. 201, 397-408, 2005)。 次に、Shn-2欠損エフェクターTh1/Th2細胞の生体内における維持機構(メモリー細胞の生成)について検討を行った。in vitroで分化誘導したTh1/Th2細胞をBALB/c nu/nuマウス、またはBALB/cマウスに移入し、約一ヶ月後に移入細胞の存在を調べたところ、Shn-2欠損Th1/Th2細胞では、著しく低下していることがわかった。この原因として、Shn-2欠損細胞では細胞死が著しく亢進していることがあげられた。Shn-2欠損エフェクター細胞は、CD69,Fasの発現が高く、CD62Lの発現が低下していることから、活性化状態が持続し、AICD(Activation induced cell death)が誘導されると考えられた。一方、NF-κBの一つであるp65を導入した細胞では、Shn-2欠損細胞と同様に、CD69、Fasの発現上昇とCD62Lの発現低下がみられた。以上のことより、エフェクターT細胞が生体内において維持され、メモリーT細胞になる過程では、過剰なNF-κBの活性化を抑え、静止状態を誘導することが必要であると考えられた。これらの結果は現在投稿準備中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)