Tリンパ球の分化・選択・アポトーシス制御におけるIANファミリーの役割
Project/Area Number |
17790323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
新田 剛 徳島大, 研究員 (30373343)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | Tリンパ球分化 / 胸腺 / 正負の選択 / アポーシス / GTP結合タンパク質 / IANファミリー / Bcl-2ファミリー |
Research Abstract |
機能未知のGTP結合タンパクであるIANファミリー分子群に着目し、Tリンパ球の分化と生存制御におけるそれらの役割について、解析を行った。 (1)IANファミリー分子とBcl-2ファミリー分子間の相互作用 GFP融合タンパク質と共焦点レーザー顕微鏡を用いた観察、および細胞抽出物の分画法により、IAN4とIAN5がミトコンドリアおよび小胞体に局在することを明らかにした。兔疫共沈降法を用いて、Tリンパ球におけるIAN4、IAN5とBcl-2ファミリー分子の相互作用を明らかにした。また、IAN5遺伝子のノックダウンによるTリンパ球細胞のアポトーシスの亢進が、Bcl-xLの過剰発現によって抑制されることから、IANファミリーとBcl-2ファミリーの間に機能相関があることが示唆された。 (2)Tリンパ球分化におけるIANファミリー分子の役割 種々のTCR Tgマウス由来の胸腺細胞を用いてTリンパ球の分化・選択に限局した解析を行い、IAN4が正の選択に必須の役割を果たすこと、およびIAN5がDN4細胞からDP細胞への分化に重要であることを見出した。さらに、shRNA発現レンチウイルスベクターによる遺伝子ノックダウンと骨髓キメラマウスの作製によって、造血系細胞の分化への影響を個体レベルで解析中である。 (3)ノックアウト(KO)マウスの作製による個体レベルの解析 IAN4-KOマウスの作製を行った。IAN4遺伝子座は繰り返し配列に富むためターゲティングベクターの作製や相同組み換え体ES細胞の選別が難航したが、既に複数のES細胞クローンを得ており、現在キメラマウスを作製中である。同時に、8種類のIANファミリー遺伝子全てを欠失させたKOマウスを作製するため、ターゲティングベクターの構築を進めている。 (1)(2)の成果をPLoS Biology誌(2006,in press)に発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)