介護サービスにおける質改善と組織的ストレスマネージメント
Project/Area Number |
17790346
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
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Research Institution | Kyushu University of Nursing and Social Welfare |
Principal Investigator |
徳永 淳也 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (30343370)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 介護福祉 / ストレス / バーンアウト / 質改善 / 質改善活動 / 職務満足 |
Research Abstract |
本研究では、介護福祉関連施設における質改善に対する認識や実際の活動が、職員のバーンアウト防止等をはじめとするストレスマネージメント策になり得るかを検証する目的で調査を行った。前年度に引き続いて調査に用いた質問項目の妥当性を検証し、サンプル数の確保に努め多軸的な分析を行った。質問項目は、質改善の認識や活動についての評価尺度として、MB国家経営品質賞の審査カテゴリーをもとに作成した4領域、バーンアウトはMBI、職務満足度については病院医療および訪問看護サービスの職務満足度把握のために開発した質問紙を一部改変して使用した。前年度調査とあわせて64施設2654名を対象として、調査項目について自記式の質問紙調査を行い、調査全体では816名からの回答を得た(回収率30.7%)ため職位毎の分析等が可能となった。すなわち、施設首脳陣、中間管理職、一般職の三つの職位階層間のバーンアウト得点に関する比較分析では、中間管理職の得点が他の職位のそれと比較して有意に高かった。これは、現場サービス業務に加えて一般職員の全般的な業務管理が要求される等の多様な業務負荷が当該職員に課せられているためと推察され、現場の一般職員だけでなく中間管理職員に対する十分なストレスマネージメント策が講じられる必要性のあることが明らかとなった。IS09000シリーズ取得の有無と職員のバーンアウトの関連について、取得施設職員にバーンアウト傾向があることも明らかとなったが、質改善活動に対する評価領域では逆に高い評価をしている領域も存在した。さらに、QC活動実施施設職員において、職務満足度の「プロとしての成長」、質改善活動の評価領域の「リーダーシップ」、「人的資源の活用」の各得点で有意に高い傾向がみられ、介護福祉関連施設での質改善活動ならびに品質保証規格の取得、運用を円滑に進めるための重要な視点が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)