アルコールによるストレス活性化プロテインカイネースの抑制機構
Project/Area Number |
17790411
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
西谷 陽子 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30359997)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | アルコール / JNK / Akt / 飽和脂肪酸 / 不飽和脂肪酸 / 小胞体ストレス反応 / IL-10 / 多価不飽和脂肪酸 / GRP78 |
Research Abstract |
1.ラット肝細胞において、Akt活性の阻害剤を付加するとHGFによるJNK活性化が増強した。同様に、エタノールにおいてもAkt活性を阻害するとJNK活性化が増強した。これらのことは、細胞がJNKとAktの双方を活性化させる刺激を受けた場合に、活性化したAktがJNKの活性化を一部抑制することを示す。 2.ラット肝細胞において、アルコール性肝障害の進展にも影響を及ぼすと言われる脂肪酸を付加したところ、飽和脂肪酸および一価不飽和脂肪酸を付加すると、生体防御に働くサイトカインIL-10の肝細胞からの放出が増加した。 3.ラット肝細胞において、不飽和脂肪酸は小胞体ストレス反応で使われるシャペロン蛋白GRP78 mRNAレベルを早期に低下させる一方でCHOPなどを誘導するATF4 mRNAを増加させた。 4.ラット肝細胞において不飽和脂肪酸は脂肪酸酸化を行うタンパクの1つであるCYP4A14 mRNAを誘導した。 5.ラット肝細胞において不飽和脂肪酸はJNKの活性化を引き起こすと共に細胞の生存率の低下を認めた。これらの結果は、不飽和脂肪酸が一部では細胞障害の原因となっている可能性を示す。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)