病的疲労の遺伝子発現プロファイリングと診断への応用
Project/Area Number |
17790421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General internal medicine (including Psychosomatic medicine)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
森田 恭子 徳島大, 講師 (40244777)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ストレス / マイクロアレイ / 慢性疲労 / バイオインフォマティクス |
Research Abstract |
ストレスを起因とする疲労の蔓延化は、作業能力の低下による経済的損失にとどまらず、過労死やうつ病による自殺など社会問題と密接に関連するため、疲労を客観的に評価し病的疲労を検出するバイオ・メデイカル技術の確立は急務の課題である。本研究では、神経・免疫・内分泌系の複雑な生体反応をストレス関連遺伝子の発現変化として網羅的に捉えるストレス評価用DNAチップを用いて、半年以上原因不明の疲労感に苦しむ慢性疲労症候群(CFS)患者11名の末梢血白血球におけるストレス反応を網羅的に解析し、CFSの遺伝子発現プロファイルを同定した。インフォームドコンセントの得られたCFS患者11名および患者と性・年齢の一致した健常者11名の抹消血よりPAXgene Blood RNA System(キアゲン)を用いてTotal RNAを抽出し、T7-based RNA増幅法により増幅後、Cy3あるいはCy5で蛍光ラベルしたプローブDNAの競合ハイブリダイゼーション法によってチップ解析を行った。蛍光画像を数値データへと変換し、GeneSpring ver.7(Silicon Genetics)を用いて階層型クラスター解析を行った。また、統計学的な有意差検定を行い、健常者と比較してCFS患者で共通に有意変動する遺伝子群の同定に成功した。これらの遺伝子群の発現について、TaqManプローブを用いた定量PCR解析を行った結果、チップ解析の結果と一致した。また、CFS患者で共通に変動する遺伝子群は、先に同定した健常人の精神的ストレスによって変動する遺伝子群(Neuroscience letters,381,57-62,2005)と全く異なるプロファイルを示した。現在、運動ストレスによる身体的疲労の遺伝子発現プロファイルの同定を進めており、これらの発現情報を元に"疲労の程度"を評価するシステムの基盤を確立していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)