乳癌患者に対するアロマセラピーの免疫学的・生理学的・心理学的効果についての研究
Project/Area Number |
17790423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General internal medicine (including Psychosomatic medicine)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
栗山 洋子 京都府立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70347441)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | アロマセラピー / 乳がん / 不安感 / うつ状態 / 免疫能 / 乳癌 |
Research Abstract |
がん患者は、たとえ原発巣が完全に除去できて、いわゆる完全緩解を得てからでも、再発に対する不安感が常に付きまとい、うつ状態になりがちである。そのようなことから、乳がん患者は大きなストレスになっている。 アロマセラピーの効果の1つとして、ストレス軽減効果があげられる。また、不安感やうつ状態の改善にも効果がある。そこで、被験者にアロマセラピーを行うことにより、乳がん患者の再発に対する不安感の軽減効果、うつ状態の改善を検討した。本研究に参加したのは14名であったが、選択基準に合致するものは、12名であった。 HADSでは、アロマセラピーマッサージを行うことによって、全期間を通して、不安尺度が有意に低下した。また、1回目前と8回目前の間にも有意差がみられた。 STAIは、状態不安について各セッションの直前、直後で有意な不安度軽減がみられた。また、1回目直前と8回目直前の間でも有意な変化はみられた。 POMSについては、疲労については、有意な変化はみられなかったが、怒り一敵意の項目において、全体を通して有意差が認められた。 免疫学的変化については、CD16陽性細胞が、1回目前と8回目前に減少傾向がみられた。また、1回目前と8回目の前で、CCR4細胞の増加が傾向みられた。 12名の被験者での研究において、アロマセラピーマッサージにより、乳がん患者の不安感に対して、改善効果がみられた。また、免疫能については、大きな変化は認められなかった。 今後、さらに無作為化対照比較クロスオーバー試験などレベルの高い臨床試験を行う必要があると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Immunological and psychological benefits of aromatherapy massage2005
Author(s)
Kuriyama H, Watanabe S, Nakaya T, Shigemori I, Kita M, Yoshida N, Masaki D, Tadai T, Ozasa K, Fukui K, Imanishi J
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Journal Title
Evid Based Complement Alternat Med 2・2
Pages: 179-184
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