超音波による微小気泡破壊を用いた内因性成長因子の誘導に基づく血管新生療法の開発
Project/Area Number |
17790489
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
竹内 浩人 香川大, 医学部附属病院, 助手 (90372721)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 超音波 / 微小気泡 / 内因性成長因子 / 血管新生 |
Research Abstract |
超音波を使った微小気泡破壊による血管新生療法を虚血組織に適用しうるか否か、および、その機序、影響因子について明らかにすることを目的とし研究を行った。 方法論としては、組織内での超音波による微小気泡破壊から生じる血管新生の機序と治療への応用の可能性をマウス後肢虚血モデルを用いて検討した。7週齢のマウスで後肢虚血モデルを作成し、治療群(USMB-group)では微小気泡(BR14)を静注、直後に大腿部に超音波をパルス照射し、その効果を非治療群(Control-group)、超音波照射のみの群(US-group)、微小気泡投与のみの群(MB-group)と比較した。評価項目は、白血球浸潤の評価として免疫染色、VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor)の定量にウェスタンブロット法を用いた。またALP染色やMicrosphereで血管数や血流の評価を行い、最終的にトレッドミルテストを用いて後肢機能回復を評価した。 これらの研究結果から、超音波による微小気泡の破壊から引き起こされる血管新生は、VEGFを産生する炎症細胞の動因を機序としており、また、かかる血管新生は虚血肢においても血流増加、機能回復を伴う有効なものであったことが証明された。 現在は、骨髄から末梢血中に血管内皮前駆細胞を増加させ血管新生を促進することが知られているG-CSFと前述の超音波による微小気泡破壊との併用によるさらなる血管新生効果を研究中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)