Project/Area Number |
17790492
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
尾山 純一 九州大学, 大学病院, 助手 (30359939)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 初期免疫 / Toll-like receptor(TLR)4 / 虚血 / 再灌流障害 |
Research Abstract |
心筋虚血におけるToll-1ike receptor (TLR)-4の短期的及び長期的役割 梗塞及び不全心筋に於いてLPSの受容体であるTLR-4が過剰に発現している事が報告され、さらに筆者らは以前、TLR-4自然欠損マウスを用いた心筋虚血再潅流障害モデルにおいて、壊死心筋領域の減少、炎症細胞の浸潤抑制を報告した。しかし、その長期予後及び心室リモデリングについての知見は無い。その為、12週齢のTLR-4ノックアウト(KO)マウス及び対照マウスを用い、冠動脈結紮による実験的心筋梗塞モデルを作成し、長期間に渡り左心室の形態の変化を心臓超音波検査法にて検討しそれによる長期予後を検討している。虚血領域(area at risk/LV)は両群で有意差が無かったが(58.3+/-6.4vs61.1+/-7.9%:ns)、梗塞領域はTLR4KO群で減少していた(21.1+/-3.3vs38.8+/-2.4%)。心機能評価としては、現在までに対照群では、術前LVEF(mean+/-SD):72.25+/-8.21%であったが、心筋梗塞1日目51.35+/-11.65%、2日目50.38+/-14.13%、7日目55.02+/-8.77%と低下したのに対し、TLR-4KO群では、前LVEF:70.51+/-10.12%であったが、心筋梗塞1日目58.29+/-9.58%、2日目64.42+/-7.64%、7日目68.88+/-10.35%と心機能低下が抑制されていた。また心筋梗塞後のリモデリング(心室内腔の拡大)も抑制された。現在、炎症性サイトカインの発現を評価中であり、結果をまとめ報告する予定である。さらに2週間後、1ヶ月後の評価を行なっており、さらなる長期における梗塞サイズの減少と左室リモデリングヘの影響及び、その原因としての種々の炎症性サイトカインの発現及びMMPの産生について検討し報告する予定となっている。
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