Project/Area Number |
17790503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
岩畔 英樹 東海大学, 医学部, 助手 (60366002)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 筋肉組織由来幹細胞 / 心筋虚血 / 細胞移植 / GFP陽性細胞 / 幹細胞 / 下肢虚血 / 血管内皮 / 筋肉組織 |
Research Abstract |
筋肉組織特異的幹細胞(Sk34 cells)は骨格筋と血管系に分化可能な細胞である事が近年報告された。そこで我々は、この細胞に焦点を当て、重症虚血部位及び心筋への分化が期待出来ると考え、重症虚血モデルへの移植と心筋への分化誘導を試みた。 心筋・血管への分化誘導: GFPトランスジェニックマウスをドナーとし、下肢の筋肉組織から酵素法で処理し摂取したSk34 cells幹細胞を血管内皮系細胞用液体培地による培養後、血管内皮系細胞標識マーカーによる蛍光免疫化学細胞染色及びFACSを用いて細胞形態の評価を行った所、血管系分化を示すマーカーの発現を認めた。 心筋梗塞モデルへの移植: 「虚血性心疾患への移植効果」の確立の為、免疫不全ラットを用いて冠状動脈結紮心筋虚血モデルを作成し、Sk-34 cells(筋肉組織特異的幹細胞)を直視下にて細胞移植し、治療効果の判定を行った。 7〜8週数齢の免疫不全ヌードラットに対し、全身麻酔下にて4-0シルク糸にて冠状動脈を結紮し心筋梗塞モデルを作成した。同日の急性期にドナーマウスであるGFPトランスジェニックマウスから摂取したSk-34細胞と、コントロール群としてDMEM Buffer溶液を共に直視下にて心筋虚血部位周辺に移植した。移植細胞数は1.0X10^5個の細胞数とした。 細胞移植4週間後に、心臓超音波による機能評価を行った所、Sk-34細胞移植群でコントロール群と比較し壁運動スコア及び左室拡張能において有意に改善が認められた(p<0.05)。また、Millerカテーテルを用いた左室機能評価にでも、Sk-34細胞移植群でコントロール群と比較し左室駆出率及心筋血流量において有意に改善が認められた(p<0.05)。 更に、凍結保存しておいたラットの心筋を薄切し、心筋梗塞部位周辺のドナー由来移植GFP陽性細胞を観察した所、重症虚血部位において新生血管を構成するGFP陽性細胞の血管内皮細胞(CD31染色)が多数認められ、また、心筋への分化を示すGFP陽性細胞のギャップ結合(Conexin-43染色)も多数認められた。
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