Project/Area Number |
17790505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Microbial Chemistry Research Foundation |
Principal Investigator |
荒川 正行 Microbial Chemistry Research Foundation, 微生物化学研究センター・沼津創薬医科学研究所・創薬基盤研究ユニット, 研究員 (90398868)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 心筋梗塞 / 薬剤性心筋障害 / アポトーシス / ネクローシス / 血管新生 / 虚血再灌流障害 |
Research Abstract |
昨年度までに、心筋梗塞モデルにおいて、心拍動停止直後に細胞死導入法を可能にした細胞死抑制強化蛋白質を心筋内投与することによって、心筋梗塞層の軽減が見られ、さらに心機能の改善傾向が見られたことを報告した。(Arakawa, M, et. al. Life Sci. 2007)今年度は、これらの結果を踏まえて、(1)心筋細胞死抑制効果の機能解析(2)薬剤性心筋障害モデルに対する効果、(3)血管新生への影響について調べた。(1)について、心虚血の際に惹起されるストレスとして、活性酸素による障害が考えられ、ラット心筋細胞H9c2株を用いた培養条件下において、過酸化水素の添加における細胞生存率を調べた。過酸化水素(200nM)において細胞死抑制強化蛋白質(0,0.3,3,30nM)の同時添加において12時間後の細胞死をヘキスト33242とpropidium iodide(PI)で染色し細胞生存率を調べたところ40%の細胞生存率を示したが、細胞死抑制蛋白質(PTD-FNK)を同時添加した場合、72%の細胞生存率に上昇した。このことから、過酸化水素による酸化ストレスによる細胞死を抑制することがわかった。さらに過酸化水素によるアポトーシスを抑制していることが示された。次に、(2)について薬剤性心筋障害モデルとして、アンスラサイクリン系抗がん剤のドキソルビシン(0,0.5,5,50nM)とPTD-FNK(0,0.5,5,50nM)の同時投与24h後において、ドキソルビシン(0.5および5nM)の惹起する細胞死を20%抑制することが示された。現在この細胞死抑制効果の機能解析を行っている。(3)では、In vitroにおけるHUVECを用いた管腔形成下において過酸化水素およびIFN-γの細胞への影響及び管腔形成の影響について引き続き検討している。
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