重症筋無力症における胸腺内病態とTolllike receptor発現様式の関連
Project/Area Number |
17790588
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
長根 百合子 岩手医大, 医学部, 助手 (10306003)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | myasthenia gravis / Toll like receptor / dendritic Cell / CD44 / thymus |
Research Abstract |
Toll like receptor (TLR)ファミリーは,強力な抗原提示能を有する樹状細胞(DC)の機能分化・活性化に関与し,T細胞の活性化状態やTh1/Th2バランスを規定する.自己免疫疾患モデル動物で,TLRを介し疾患発症がコントロールされることや,自己免疫疾患病変部位でTLR陽性細胞が増加していことなどが示されている. 平成17年度は,重症筋無力症(MG)胸腺におけるTLRファミリーの発現を検討し,その発現様式と臨床的所見(発病年齢,胸腺組織型,摘出の有効性)を比較した.胸腺におけるTLRの発現様式に,Hassall小体周囲,髄質,皮質など部位による差異を認めたが,MGの臨床的所見との相関については現在も検討中である。 胸腺摘出著効の若年MG過形成胸腺では,CD44とsecondary lymphoid-tissue chemokineを介し血流から浸入した成熟DCが,アセチルコリン受容体(AChR)反応性T細胞に対し胸腺内AChR様抗原を提示,活性化し,発病の引き金と考えられる.従来,MG胸腺腫では,このような集約的な活性化は生じていないと考えられていたが,平成17年度,我々は,胸腺摘出が早効する一部の限られたMG胸腺腫では,CD44強陽性細胞集団とともに成熟DCが血管周囲に浸潤し,AChR反応性T細胞活性化に関与する可能性を報告した.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)