Project/Area Number |
17790618
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
今村 洋一 久留米大学, 医学部, 助手 (10299414)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | 1型糖尿病 / CSII / CGMS / 夜間低血糖 / 持続皮下インスリン注入療法 / 持続血糖測定 / 人工膵 |
Research Abstract |
本年度は昨年の本研究の結果をふまえて3例の1型糖尿病患者にCSIIの新規導入を行った。 また、インスリンの基礎注入の設定はCGMSの結果を踏まえながら行った。 1例目は28歳女性、CSIIを用いて血糖コントロールを行い、結果としてインスリンの基礎注入を6段階に変更して血糖コントロール良好となった。 2例目は63歳女性、結果として4段階の基礎注入の変更で良好な血糖コントロールとなった。 3例目は59歳女性、結果として3段階の基礎注入の変更で良好な血糖コントロールとなった。 いずれの症例も内因性のインスリン分泌能がほとんど枯渇しており、基礎分泌の補充はCSIIによる多段階式のプレプログラムによるインスリンの補充によらなければ十分な血糖コントロールは得られなかった。 また多段階式のインスリン注入量を決定するにあたっては、CGMSを用いた連続血糖測定による詳細な血糖測定とその結果の分析が不可欠であった。さらに多段階式に基礎分泌の補充を行った症例では他のインスリン分割方式によるインスリン皮下注射による代用は困難であった。 以上からインスリンがほとんど枯渇した1型糖尿病でCSIIによる治療を行った場合、多段階式のプレプログラムによるインスリンの補充が必要な症例では、この治療法が最善であり、またCSIIの基礎注入の注入時間や注入量の決定および効果判定には現在のところ、CGMSを用いる方法が最も適していると考えられた。一方、1型糖尿病でもインスリンの分泌能が比較的保たれており、基礎分泌の補充がCSIIで24時間一定量で血糖コントロールが得られるような症例では、他の治療法への変更を考慮すべきであったが、本年度ではそのような症例はなかった。
|