グレリン細胞腫瘍化トランスジェニックマウスの作成-慢性薬理作用の解明と細胞株樹立
Project/Area Number |
17790626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩倉 浩 京都大学, 医学研究科, 助手 (20378615)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | グレリン / トランスジェニックマウス / 腫瘍 |
Research Abstract |
昨年度より、ヒトグレリンフロモーター4kbにSV40 T抗原を結合させたコンストラクトを作製し、マウス受精卵に打ち込み、258、60、307個の受精卵を得、胚移植を行った結果、計5匹のトランスジーン陽性マウスを得ることに成功した。TT細胞ではプロモーター活性が最も強かった上流1.4kb部分を用いたコンストラクトも同時に作製し、77、110、136、102、149、57個の遺伝子注入胚を仮親に6回に渡って移植したが、トランスジーン陽性マウスを得ることはできなかった。プロモーター活性が強すぎ、早期に死亡している可能性も考えられたが、詳細は不明であった。4kbの部分を用いたトランスジェニックマウス5匹中4匹に関しては、遺伝子発現が強すぎたためか、早期に腫瘍の発現を来たして死亡し、交配を行うことが不可能であった。残りの1匹に関しては、交配には成功したものの、80週齢前後まで観察しても、腫瘍の発現は認められず、遺伝子発現が充分でないためグレリン細胞を腫瘍化できなかったものと考えられた。早期にマウスが死亡してしまったため、充分な解析は行えなかったが、死亡個体の剖検を行ったところ、胃に腫瘍の発現を認めた。組織切片の解析では、胃粘膜に腫瘍細胞の増生を認め、免疫染色上は、グレリン様免疫活性が認められた。今回の検討により、作製したコンストラクトがグレリン細胞の腫瘍化を引き起こしうることが示されたため、今後、腫瘍が発現はするものの、交配は可能である程度の適度な発現レベルを持った系統の確立を目指す予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)