Project/Area Number |
17790758
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
藤本 晃英 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (40334776)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 黒色腫 / BRAF / 悪性黒色種 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 |
Research Abstract |
本年度は悪性黒色腫患者血清中のDNAから腫瘍由来BRAF変異遺伝子を検出し、微小転移の検出・腫瘍の進展や予後を予測する腫瘍マーカーとしての臨床応用の可能性を調べた. これまでに腫瘍にBRAF遺伝子変異を認めた進行期黒色腫患者から採取され保存されている血清、および経過観察中患者の血清よりDNAを抽出し,Shifted Termination Assay(MutectorTMTrimGen)にてBRAF変異遺伝子を試みた。昨年度の予備実験にてShifted Termination Assayの検出感度は正常BRAF遺伝子中の1%のBRAF変異遺伝子が検出可能であったが、患者血清DNAからBRAF変異遺伝子は検出できなかった。 原因として、1)血清中への血球由来正常DNAの溶出が多く、変異遺伝子の%が検出感度を下回った2)保存中に血清中のDNAが分解した3)血清中に検出可能量の腫瘍由来DNAが遊離していないが考えられた。2)については現在経過観察中の患者よりの新鮮血を用いても同様の結果であったため可能性は低いと考えられた。腫瘍由来血清DNAのBRAF変異遺伝子とこれまで測定されてきた黒色腫で有用とされる腫瘍マーカー、5-S-CDおよびmelanoma inhibitory activity(MIA)との感度の比較ではBRAF変異遺伝子ができなかった例の80%でMIAの上昇を認め、40%で5-S-CDの上昇を認めた。日本人に多い末端黒子型黒色腫ではBRAF遺伝子変異の頻度が少ないこともあり、腫瘍由来BRAF変異遺伝子の転移発見のマーカーとしての有用性は低いと考えられた。
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