Project/Area Number |
17790772
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
徳丸 晶 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50398046)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | エンドセリン / 表皮角化細胞 / 細胞遊走 / EGF受容体 / Transactivation |
Research Abstract |
本研究の目的は、エンドセリン-1による表皮角化細胞遊走促進機構を明らかにすることである。 ヒト培養表皮角化細胞を用いたエンドセリン-1によるHB-EGFを介したEGF受容体transactivation機構に関る細胞内シグナル伝達経路の解析 表皮角化細胞におけるエンドセリン-1受容体、ETA,ETB受容体の発現をWestern blot法により解析したところ、いずれも発現が認められた。そこでETA,ETB受容体のEGF受容体のtransactivation機構への関与を明らかにする目的で各々に特異的な阻害剤BQ123(ETA),BQ788(ETB)を用いた阻害実験により解析した。Western blot法ではBQ788(1μM)添加群ではエンドセリン-1により誘導されるEGF受容体のリン酸化は完全に抑制された。一方、BQ123(1μM)添加群では影響を認めなかった。次にこれらの阻害剤のエンドセリン-1により誘導される表皮角化細胞遊走に及ぼす影響についてBoyden chamber法により解析したところBQ788(1μM)添加群ではエンドセリン-1により誘導される表皮角化細胞遊走は完全に抑制された。また、BQ123(1μM)添加群では影響は認めなかった。次にETB受容体の下流のシグナル伝達分子としてSrcに注目し、Src特異的な阻害剤PP-2を用いた同様の阻害実験により解析した。PP-2(50μM)添加により、エンドセリン-1により誘導されるEGF受容体のリン酸化、表皮角化細胞遊走いずれも完全に抑制された これらの結果から、エンドセリン-1によるヒト表皮角化細胞遊走機構にはETB受容体の活性化に引き続くSrcの活性化によるHB-EGFのsheddingを介したEGF受容体のtransactivation機構が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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