Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
統合失調症患者の反応競合下における前頭前野(prefrontal cortex:PFC)および前部帯状回(anterior cingulate cortex:ACC)の活性に注目し、反応競合性の高いA-XCPT (continuous performance task)遂行中の事象関連fMRI(functional MRI)を記録し、Central Executive System機能の評価をした。また、高次脳機能を検討するためfMRIと脳波の同時計測を試み、BRAINAMP(R)seriesで記録し、取得ソフトRecorder(R)および解析用プログラムAnalyzer[○!R])を用いて解析した。撮像シークエンスと課題の確立も継続した。脳波データは事象関連電位およびLORETA(low resolution brain electromagnetic tomography)として処理した。健常対照群(対照群)・統合失調症患者群(患者群)各群の症例数を増やし、さらに患者群を服用薬物によって定型抗精神病薬群・非定型抗精神病薬群・混合群に分けて、各群それぞれのグループアベレージおよび群間比較(t検定)を行った。対照群は患者群に比較して、前部帯状回、下および中前頭回で高い活性を認めた。臨床症状評価尺度や罹病年数・服薬量との関連も検討した。PANSS(positive and negative syndrome scale)では、非定型薬群は他の二群より高得点であった。非定型薬群では、定型薬群に比較して右海馬傍回でより強い活性を認めた。ACCは高度の判断を要する場合に活性化され、ワーキングメモリーシステムにおいてCentral Executive System機能を担うと考えられ、統合失調症患者のワーキングメモリーシステムの障害は下位システムレベルではCentral Executive System機能の障害に起因するものと推測された。
All 2007 2006 2005
All Journal Article (4 results) Presentation (1 results)
Innervision 22
Pages: 19-19
臨床神経生理学 34・5
Pages: 437-437
臨床精神薬理 9・12
Pages: 2477-2480
臨床神経生理学 33-5
Pages: 469-469