統合失調症患者における反応競合下の前頭葉の活性に関する事象関連fMRIを用いた研究
Project/Area Number |
17790819
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
福田 麻由子 Juntendo University, 医学部, 助教 (00348989)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ニューロイメージング / functional MRI / 前部帯状回 / ワーキングメモリー / ブロックデザイン / event-relatedデザイン |
Research Abstract |
統合失調症患者の反応競合下における前頭前野(prefrontal cortex:PFC)および前部帯状回(anterior cingulate cortex:ACC)の活性に注目し、反応競合性の高いA-XCPT (continuous performance task)遂行中の事象関連fMRI(functional MRI)を記録し、Central Executive System機能の評価をした。また、高次脳機能を検討するためfMRIと脳波の同時計測を試み、BRAINAMP(R)seriesで記録し、取得ソフトRecorder(R)および解析用プログラムAnalyzer[○!R])を用いて解析した。撮像シークエンスと課題の確立も継続した。脳波データは事象関連電位およびLORETA(low resolution brain electromagnetic tomography)として処理した。 健常対照群(対照群)・統合失調症患者群(患者群)各群の症例数を増やし、さらに患者群を服用薬物によって定型抗精神病薬群・非定型抗精神病薬群・混合群に分けて、各群それぞれのグループアベレージおよび群間比較(t検定)を行った。対照群は患者群に比較して、前部帯状回、下および中前頭回で高い活性を認めた。臨床症状評価尺度や罹病年数・服薬量との関連も検討した。PANSS(positive and negative syndrome scale)では、非定型薬群は他の二群より高得点であった。非定型薬群では、定型薬群に比較して右海馬傍回でより強い活性を認めた。 ACCは高度の判断を要する場合に活性化され、ワーキングメモリーシステムにおいてCentral Executive System機能を担うと考えられ、統合失調症患者のワーキングメモリーシステムの障害は下位システムレベルではCentral Executive System機能の障害に起因するものと推測された。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)