Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
<研究の目的>Multislice CT(使用機種:Light Speed Ultra,16slice/16DAS type)を用い,COPD患者,喘息患者,健常者から得られたisotropic dataより,気管支を多方向,分岐次数毎に計測を行い、末梢気道病変を定量化し評価する。 <研究方法と結果>virtual bronchoscopy fly through imageから任意の直交断面を自動的に得て、気道壁の外径、内径、壁の厚さ、内腔の面積、壁の面積を計測あるいは算出している。計測は2名、別々に行っている。 1.計測について 前年度までの研究では計測を自動経路検索のみで行っており、亜区域枝程度までしか測定ができなかったが、手動計測を行ったところ亜々区域枝まで測定可能となった。喘息患者は十分の人数が集まらず、検討ができなかった。 2.実際の計測と結果 (1)読影2者間では、亜々区域枝から中枢側では誤差が少なく、一致度が高かった。亜々区域枝より中枢側の気道変化を評価できた。 (2)健常者とCOPD患者との比較では、区域枝、亜区域枝、亜々区域枝で、 内径、内腔面積:COPD患者で小さくなる傾向 壁厚、壁面積:COPD患者で大きくなる傾向 (3)測定結果と呼吸機能との関係では、亜区域枝から亜々区域枝の内径、内腔面積が小さく、壁厚、壁面積が大きくなる程、1秒率、1秒量が低下するという結果であった。 3.問題点 (1)気道内粘液と気道壁肥厚を区別できないこと。(2)手動計測における再現性の問題や1回の計測に時間がかかること。(3)CTの空間分解能以下の部分で誤差がでること。(4)性別、年齢、体格で測定値に差がでること。 4.今後の展望 (1)COPD患者は気腫の評価を加えるなど、気腫と気道の変化の両方から検討する必要がある。 (2)気道だけでなく肺血管の径を測定することで、肺高血圧症の程度や重症度、予後が推測できる可能性がある。
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