酸素化perfluorochmicalと携帯型耐圧容器を用いた臓器保存法の研究
Project/Area Number |
17790886
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
犬塚 和徳 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, リサーチ,アシスタント (00397415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 直樹 浜松医科大学, 医学部付属病院, 講師 (20291958)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 臓器移植 / 小腸移植 / 臓器保存 / perfluorochemical / Perfluorochemical |
Research Abstract |
小腸の移植手術の正否を左右する因子として、移植臓器の保存法が挙げられる。一方、perfluorochemical(PFC)は人工血液として開発された液体で大量の酸素を運搬できる。そこで、酸素化PFCを移植臓器保存に利用し、臓器をよりviableな状態で維持できる新しい手段(携帯型耐圧臓器保存容器を用いた保存法)の開発を目的として本研究を開始した。主な動物実験は浜松医科大学動物実験棟実験室にて行われ、組織学的検討及び保存臓器のATP測定は同大学研究棟共同測定機器室のものを使用した。本研究の主題でもある携帯型耐圧臓器保存容器は、科学技術振興事業団研究成果最適移転事業「実用化が望まれる新技術」の支援を受け、高圧下でPFCを酸素化し、持続的に酸素供給できる装置として製作した。実験は、摘出小腸をシリコーンゴム製の袋内のUniversuty of Wisconsin(UW)液につけ、この袋ごと高圧(5気圧)酸素容器内に入れ、冷蔵庫内で4℃で保存した(P-5atm群)。対照群は4℃UW液内で保存した小腸(C群)で、以下の項目について検討した。 1.組織学的検討:小腸を摘出後、P-5atm法、C法で24、48、72時間後の紐織学的変化を検討した。P-5atm法で保存した腸管はC法と比較して、各保存時間において有意に粘膜障害が軽度であった。 2.組織中のATP量の測定(Luciferin/Luciferase assay法によりluminometorを用いて測定):小腸を摘出後、P-5atm法、C法で24、48、721時間後の組織ATP量を検酎した。P-5atm法で保存した腸管は24、48時間の保存時間ではC法よりも有意にATP量が温存された。特にP-atm法、48時間ではC法、24時間よりも良好なATPの保存効果が得られた。しかし、72時間では両法ともATPの枯渇が著明であった。 3.保存腸管粘膜透過性の測定(everted gut sac modelで辞価):小腸を摘出後、P-5atm法、C法で24,48、72時間後の粘膜透過性を検討した。P-5atm法で保存した腸管は24、48時間の保存時間ではC法よりも有意にバリア機能が温存された。しかし、72時間では両法ともに腸、管粘膜透過性は亢進し、バリア機能は破綻した。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)