同所性移植モデルにおける胆嚢癌の転移・進展機序解析とその臨床応用
Project/Area Number |
17790923
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
木村 康利 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80311893)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 胆嚢癌 / 肝転移 / リンパ節転移 / 腹膜播種 / 同所性移植 / 高転移株 |
Research Abstract |
1.胆嚢癌の肝転移、リンパ節転移、腹膜播種に関し、それらの生物学的機序の解明を目的とし、胆嚢癌同所性移植モデルを用いた実験・研究を企画立案した。 (1)肝・リンパ節転移、腹膜播種の三つの転移・進展形式を個別に有する選択的転移株を樹立する。 (2)得られた選択的転移株を用いin-vitro、in-vivo(xenograft)での細胞・分子生物学的解析を行う。 (3)既知または新規分子標的に対し転移阻止実験を行い、胆嚢癌の転移・進展に関する新規分子標的治療法を確立する。 以上が本研究の主要な目的である。 2.本年度の研究実績 (1)胆嚢癌細胞株NOZを用いたヌードマウス同所性移植モデルの追試 Horiuchiらの確立した胆嚢癌細胞株NOZ同所性移植モデルを追試した。このモデルの再現性をわれわれの研究室において検討したが、安定した同所性移植モデルは再現不能であった。この間にgreen fluorescent protein(GFP)遺伝子発現ベクター(pCDNA-GFP)を、NOZをはじめとする胆嚢癌細胞株に安定的に導入し、蛍光標識された癌細胞株をin-vitroで作成した。これらの細胞株を細胞生物学的に解析したが、pCDNA-GFP導入NOZ株と、親株であるNOZに増殖能、コロニー形成能など有意な差を認めなかった。 (2)各種選択的転移株の解析;教室においてこれまで行ってきた各種選択的転移株の作成方法に準じ、NOZを脾内注入し、肝、リンパ節転移巣、腹膜播種巣より初代培養化し再度同所生移植を繰り返すことで、各種高転移株を作成した。他の細胞株(膵癌、胃癌、大腸癌)においても併行し同様の高転移性株を樹立した。 (3)担癌マウスの移植腫瘍巣と各種転移巣腫瘍組織の解析;最終的に得られた、高い選択性を有する各種癌細胞の移植巣と、肝、リンパ節転移巣、腹膜播種巣を凍結標本として保存し、cDNAマイクロアレイによる遺伝子発現解析を行った。得られた膵癌高肝転移株ではosteopontinが極めて高発現しており、in-vivoの発現抑制実験において肝転移が低下することを明らかにした(Ohno K, submitting)。 (4)研究途上で、同様の実験系が新たに発表された(Egberts JH, et al. Clin Exp Metastasis.2007)。本研究に資する可能性があり、これらの系を用いた更なる研究を現在計画中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)