Project/Area Number |
17791026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大田 典之 大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (60379162)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 細菌毒素 / Th2 / 樹状細胞 / 消化管 / 術後合併症 / 疫学調査 / 敗血症 / 制御性T細胞 / IL-12 |
Research Abstract |
A 敗血症下の粘膜免疫応答を調査する目的で、特定の細菌の毒素が消化管における炎症に与える影響を検討した。昨年度は消化管におけるTh1型炎症に対する影響を調査したが、本年度は消化管におけるTh2型の炎症反応をどのように修飾するかを調査した。この目的でマウスにおける経口抗原に対するアレルギーモデルを用いた検討を行った。Pertussis toxin(百日咳毒素)(以下PTと略)の投与が、アレルギーモデルの発症ににどのように影響するかを調べた。このアレルギーモデルの最も重要な症状は抗原を投与して2時間以内に起こる激しい水様性下痢である。PT投与を行なうと下痢の発症を100%阻害できることを見出した。今後はこのアレルギーの病態がどう修飾されているかを血中抗原特異的IgEの値、消化管粘膜に存在する好酸球の動態、脾臓と消化管粘膜におけるリンパ球の産生動態から更なる解析を行う。 B 樹状組胞に対する麻酔、鎮静薬の影響を調査した。本年度は骨髄からGM-CSF, IL-4の存在下に分化させた樹状細胞に対するケタミンの影響を調査した。骨髄由来の樹状細胞をケタミンの存在下で培養すると、樹状細胞上に発現される1型の主要組織適応抗原と更に副刺激分子であるCD40の発現が著しく抑制されることを示した。更にケタミン存在下で培養した樹状細胞がallo抗原に対する反応をどのように変えるかを調査して本年度の来年度の日本麻酔科学会で報告する予定である C 更に集中治療臨床で、粘膜免疫系と関わる合併症の実状を調べるために、大阪府立急性期総合医療センターとの共同研究により、昨年度に構築した大動脈弓手術後患者のデータベースを用いて、術後合併症の予知因子や術後経過への影響を統計学的に探索し、今まで不明であった大動脈瘤術後の合併症の予知因子、術後経過への影響を始めて明らかにした(Journal of Vascular Surgery 2006,Journal of Vascular Surgery in press)。
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