デコイ型核酸の遺伝子導入による神経因性疼痛の病態解明と治療法の開発
Project/Area Number |
17791027
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
阪上 学 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (70379254)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 神経因性疼痛 / メカニズム / 遺伝子導入 / 神経因性疼痛層 |
Research Abstract |
本研究では神経損傷後の慢性疼痛動物モデルにL5脊髄神経絞扼ラットを用い、HVJ-liposome法を利用してデコイ型核酸NF-κBを神経系に遺伝子導入後、温熱刺激や機械的刺激に対する疼痛反応を観察することで慢性疼痛におけるNF-κBの役割を明らかにする。これまでに我々はL5脊髄神経絞扼ラットの脊髄神経節レベルに遺伝子導入することで温熱刺激に対する痛覚過敏を抑制することを確認(Sakaue, et. al.Neuroreport 2001)しているが、今回は脊髄腔内でのNF-κB活性化の抑制、グリア細胞等の神経免疫系を担う細胞と痛覚過敏との関与を検討する。 平成19年度には下記の研究を行った。 1)神経因性疼痛動物モデルの作製及び疼痛反応実験の遂行 6週齢のSDラットを用い、第5脊髄神経を絹糸で結紮することにより神経因性疼痛動物モデルを作製する。疼痛の評価は温熱刺激に対する逃避反応と機械的刺激に対する逃避反応の2項目について疼痛の定量化を行った。 2)免疫組織化学的検索 末梢神経傷害後に脊髄のグリア細胞では炎症性サイトカインが産生され、脊髄後角細胞の感作が起きる事が報告されている。NF-κBデコイ脊髄腔内に導入することで、グリア細胞活性化抑制を試みる。グリア細胞特異的なマーカー(OX42:microglia,GFAP:astrocyte等)を免疫組織科学的方法で検索した。 3)サイトカイン特異的mRNAの定量 ラット神経因性疼痛モデルの脊髄において、局所で産生されるサイトカインをNF-κBデコイとScrambleデコイ群の2群で蛍光標識ハイブリダイゼーションプローブを用いた定量PCR(Woo et.al.J.Clin.Microbiol,1997)ライトサイクラー^<TM>を用いて定量を行った。
|
Report
(3 results)
Research Products
(6 results)