経皮酸素飽和度持続モニタリングによる小児睡眠時呼吸障害の非侵襲的診断基準の確立
Project/Area Number |
17791028
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮本 善一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70278844)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
|
Keywords | 小児睡眠時呼吸障害 / 診断基準 / overnight pulse oximetry / 扁桃・アデノイド肥大 / 扁桃・アデノイド摘出術 |
Research Abstract |
本年度は、目的[2](On line pulse oximetryの導入による小児睡眠時呼吸障害診断基準の感度・特異性の向上)を主目的として研究を行った。 【対象と方法】睡眠時呼吸障害症状・扁桃肥大共にない児54例(2〜9歳)をC群、扁桃肥大II〜III度で扁桃・アデノイド摘出術(T&A)を受ける児68例(2〜9歳)をT&A群とした。Nellcor N-595からデータを2秒毎にon-lineでPCに取り込み、IDIx/IRIx(経皮酸素飽和度が10秒間でx%以上低下/上昇する回数[/hr])を求め、T&A後の各パラメターの改善をX^2検定で判定した。C群で閾値以下の児の割合をCc[%]、T&A群で術前パラメターが閾値以上で術後改善した児の割合をSe[%]、T&A群で術前パラメターが閾値以下で術後改善しなかった児の割合をSp[%]と定義、Cc, Se, Spの人数加重平均が最大となるように小児睡眠時呼吸障害の診断閾値を設定した。 【結果】x=1〜-4%の各々の条件において、高感度・高特異性(Cc, Se, Spの加重平均が89%以上)の診断基準値を設定できた。術前異常値と判定されて術後パラメターが改善した患児数はIDI_1で最多であり、IDI_3,IDI_4で異常値と判定される児の約2倍の児を診断することができた。昨年度にoff-lineで設定した閾値による判定結果と今回設定した閾値による判定結果の一致率はIDI_2〜IDI_4では92%以上であったがIDI_1では73.4%であり、IDI_1についてはon-lineの閾値ではじめて異常値と判定される症例が16%存在した。 【結論】Overnight pulse oximetryを用いた小児睡眠時呼吸障害の診断においては、データサンプリングレートを2秒毎とし、経皮酸素飽和度が10秒間で1〜2%低下するイベントを指標としたパラメターが有用である。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)