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脳神経細胞とグリア細胞を基盤とした脳蘇生におけるクロストークの解明

Research Project

Project/Area Number 17791055
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Anesthesiology/Resuscitation studies
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

野口 将  東京医科大学, 医学部, 助手 (70343522)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords新規フェノキサジン誘導体 / 神経細胞 / グリア細胞 / 脳蘇生 / 培養小脳顆粒細胞 / アシドーシス
Research Abstract

「目的」近年、友田等が見出したヘモグロビン反応で生成される水溶性フェノキサジンの誘導体が抗腫瘍作用や抗ウィルス作用を有することが明らかとなった。さらに、これらの誘導体は腫瘍細胞には攻撃的であるが正常細胞にはむしろ保護効果を有することが示唆されている。本研究は新規誘導体(Phx-1,Phx-2,Phx-3)の脳細胞に及ぼす影響を初代培養脳細胞の細胞障害モデルを用いて検索することを目的とした。
「方法」1)初代培養細胞は小脳顆粒細胞を生後8日令ラットから定法の如く分取し、神経細胞が豊富な群、神経細胞とグリア細胞が混在した群の二群とした。2)細胞障害は細胞外液からCaイオンを除去し、さらにpH6.3のアシドーシス状態とし誘発させ、生細胞の定量はCalcein AMを加えた後、蛍光マルチウェルプレートリーダーで測定を行った。
「結果」神経細胞とグリア細胞共存群で、新規誘導体三種はいずれも10^<-9>〜10^<-6>Mの範囲で統計学的に有意な神経保護効果が認められた。一方、グリア細胞が共存しない群では10^<-7>〜10^<-6>Mの範囲で神経保護効果が認められた。さらに、細胞障害を誘発30分後の適用においても、新規誘導体は10^<-7>〜10^<-6>Mの範囲で神経保護効果を発揮した。
「考察」新規水溶性フェノキサジン誘導体は、初代培養脳細胞の細胞死を著明に抑制した。これらの結果は、新規誘導体がグリア細胞共存下の神経細胞をより低濃度で保護し、さらに、細胞障害誘発後も脳保護が可能であることを示唆するものである。これらの成績は、我々が本研究テーマに挙げている脳神経細胞とグリア細胞のクロストークによる脳蘇生効果を発展させるに適した新規物質を見出したと考えることができる。

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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