Project/Area Number |
17791057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
村谷 忠利 大阪医科大学, 医学部, 助手 (30368097)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 麻酔 / ノックアウトマウス / 静脈麻酔 / 疼痛発現機序 / 麻酔作用発現機序 |
Research Abstract |
今回おこなった検討に用いたノックアウトマウスは、グルタミン酸受容体のサブユニットであるNMDA受容体サブタイプ欠損マウスおよびGABA受容体合成酵素欠損マウスである。これらの受容体は、麻酔作用発現に直接的に関与していると考えられており注目されている。これらの受容体に作用していると考えられている静脈麻酔薬を腹腔内投与し、麻酔作用発現に差があるかどうか検討した。使用した薬剤は、バルビツレート、ケタラール、プロポフォールと現在臨床の場において使用されている静脈麻酔薬を使用した。バルビツレートはGABA受容体、ケタラールはNMDA受容体、プロポフォールは両受容体に作用していると考えられている。今回の検討の結果、バルビツレート、ケタラールに関しては一定の結果が出た。しかし、プロポフォールに関しては効果発現にある程度のばらつきがあり現在検討中である。今回の検討の結果は、3薬剤、2種類のノックアウトマウスについてまとめた状態で発表予定である。ばらつきが出たプロポフォールについては、再度検討し、再現性を確認する予定である。現在は、上記の静脈麻酔薬以外に、吸入麻酔薬であるセボフルレン、イソフルレンを用いた検討も行った。この結果については、静脈麻酔薬と同様に麻酔作用発現に変化が表れたが、ノックアウトマウスの繁殖状態に問題があり、検討を行ったマウスの母数が少ないため今後更にマウスの母数を増やし、検討を重ねた後に公表する予定である。 また、麻酔発現機序に関する検討を行っている間に、臨床の場で使用されている薬剤が、ある投与方法により、従来考えられていた作用以外に鎮痛作用を有することが分かった。この検討に関する投与方法および薬剤については現在論文作成中であるため、この場においての公表は控えさせて頂く。今回の検討結果は以上であり結果公表の準備を行っている。
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