前立腺癌予見因子としての血清インシュリン様成長因子・PSA関連マーカーの有用性
Project/Area Number |
17791065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山本 巧 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助手 (00344929)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 前立腺癌 / IGF-1 / IGFBP-3 / IGF-I |
Research Abstract |
本年度は、3回以上群馬県前立腺癌検診を受診し、初回検診受診時PSA値(PSA基礎値)が4.1ng/m1未満で、その後の検診にてPSAの上昇を契機に癌が診断された78症例(癌症例群)と、癌症例群に対し、年齢(±1歳)とPSA基礎値(±0.2ng/ml)をマッチさせた、非前立腺癌156症例(対照群)に対し、初回検診受診時に加え、中間時点、癌診断時(対照群では最終検診受診時)の保存血清を用いてIGF-1、IGFBP-3値を測定した。観察期間中央値は癌症例群および対照群において5年および3年であった。 癌診断時IGF-1の中央値(平均値)は癌症例群および対照群において107.5 (110.9)ng/ml、114 (117.3)ng/mlで有意差を認めなかった。(Mann-Whitney U-test ;p=0.200)。また、IGFBP-3値はそれぞれ1.89 (1.81)μg/ml、1.91 (1.90)μg/mlとなり、有意差を認めなかった(p=01274)。このことから、癌診断時のIGF-1、IGFBP-3値は癌の診断に有用ではないと考えられた。 さらに、IGF-1およびIGFBP-3値のvelocity(年変動値)を3点の測定値から回帰直線を求め、算出した。IGF-1 velocityの中央値(平均値)は、癌症例群および対照群において1.14 (1.64)ng/ml/年、一1.29 (2.07)ng/ml/年となり、有意差を認めなかった。(p=0.122)。また、IGFBP-3 velocityは、それぞれ-0.024 (-0.048)μg/ml/年、-0.028 (-0.028)μg/ml/年となり、有意差を認めなかった(p=0.913)。このことから、IGF-1およびIGFBP-3値のvelocityは、癌の予見因子として、また診断において有用でないと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)