Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
平成17年度は、大脳上位中梅と膀胱機能の関連について検討し、特に大脳上位中枢の中でも前部帯状回(anterior cingulaten cortex ; aCGC)領域が蓄尿や尿意等の排尿知覚中枢に関わっていると考え、同部位の破壊モデルを作成し、破壊前後の排尿反射の変化を検討した。aCGC領域にイボテン酸を注入した群(aCGC破壊群)で排尿間隔は有意に延長した。排尿時膀胱内圧は両群ともに破壊前後で有意差を認めなかった。これらよりaCGC領域は排尿の閾値、排尿知覚に強く関連していると考えられた。平成18年度は、更にaCGC領域を刺激した場合(aCGC刺激群)の検討を模索したが、刺激物質としてのグルタミン酸の注入量等の安定化に時間を費やし、成果ある研究結果を見出せなかった。しかし、同時進行した臨床面で同様の大脳上位中枢と膀胱機能の関連をパーキンソン病や正常圧水頭症等の脳疾患症例で検討した結果、aCGC領域に影響する脳疾患では、排尿機能に多いに影響を及ぼしており、特に排尿筋過活動という不随意収縮を呈する事が証明された。またその脳疾患に対する治療によりこの排尿筋過活動が軽減される事も証明された。平成17年度の基礎研究の結果、および平成18年度の臨床研究の結果より犬脳上位中枢、特にaCGC領域と膀胱機能の関連が有意にある事が認められ、大脳上位における排尿中枢の経路とその意義についてaCGC領域が上位中枢として、知覚に関わり、大脳基底核を経由して従来から言われている橋排尿中枢にその投射経路が存在する事が示唆された。
All 2006
All Journal Article (2 results)
泌尿器科紀要 52(5)
Pages: 405-405
Neuroscience Resarch 54(1)
Pages: 66-70
10020614255