ヒト卵巣顆粒膜細胞におけるERK、Akt活性化の機序の解明
Project/Area Number |
17791105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
平川 隆史 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80375534)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 顆粒膜細胞 / シグナル伝達 / ゴナドトロピン受容体 / 卵巣 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
卵巣顆粒膜細胞にはゴナドトロピン受容体が発現しており、下垂体から分泌されるFSH, LHといったゴナドトロピンに結合することにより細胞内へシグナルを伝達する。その結果、卵胞発育や排卵、黄体機能維持といった卵巣の主な機能が制御されていると考えられている。顆粒膜細胞におけるシグナル伝達経路の解析をするにあたり、細胞の入手が容易であるラット初代培養系での研究が先行していた。一方、ヒト細胞においては実験モデルの設定が難しいことから検討が進んでいないのが現状である。そこで今回われわれはヒト顆粒膜細胞腫由来の細胞株であるKGN細胞にFSH受容体を一過性遺伝子導入する実験系を確立し、この系を用いてヒト卵巣顆粒膜細胞におけるゴナドトロピン受容体活性化にともなうシグナル伝達経路の解析を試みた。 KGN細胞にヒトFSH受容体をリポフェクション法で遺伝子導入することにより過剰発現を試みた。125-I FSHを用いた結合実験により内因性の受容体以外に遺伝子導入によって発現したと考えられた受容体が検出された。導入するDNA量などのリポフェクション法に遺伝子導入の条件を最適化し、もっとも効率が高い条件を設定した。 遺伝子導入によって発現したFSH受容体に機能があるかを検討するため、FSHによって遺伝子導入細胞を刺激し、セカンドメッセンジャーである細胞内cAMP量を測定した。遺伝子導入細胞において細胞内cAMP産生が増加することが確認され、発現受容体が機能を有することが確認された。 今後、この系を用いヒト顆粒膜細胞におけるERK, Aktといった細胞増殖やアポトーシス回避のシグナル伝達経路の詳細な解析を進める予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)