遺伝子改変マウスを用いた子宮内発育遅延モデルの血圧調節プログラミング機構の検討
Project/Area Number |
17791113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡田 真由美 名大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (90324433)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 子宮内発育遅延 / マウス / タンパク制限食 / 血圧調節 / 糖代謝 |
Research Abstract |
IUGRモデルとして、C57BL/6CrSlc系統マウスに妊娠5.5日より8%タンパク質含有の飼料を自由摂食させタンパク摂取制限を行なった。コントロールマウスには同日より20%タンパク質含有の飼料を自由摂食させた。胎仔の出生体重はコントロール群1.41±0.132g (n=24),IUGR群1.233±0.124g (n=41)で有意な減少を認めた(p<0.01)。このあと分娩した母獸を引き続き同様の飼料で飼育し授乳させ、約4週間後に離乳した後両群を通常飼料で飼育したところ、出生後20週の時点でもIUGR群の体重がコントロール群より有意に低く、いわゆるcatch upがおこらなかった。 そこで、同様のプロトコールで分娩させた後、母獸を通常飼料で飼育し授乳させたところ、出生後4週目までには両群の体重差がなくなりcatch upした。 離乳後は各群をさらに2分し、通常飼料および高脂肪食で飼育を行った。生後23週の時点でコントロール群およびIUGR群ともに高脂肪食負荷のマウスで通常飼料摂食群より有意に体重が増加したが、高脂肪食負荷IUGR群と高脂肪食負荷コントロール群では有意な差は認めなかった。同時点での血圧を測定したところ収縮期血圧には有意な差は認めなかったものの、平均血圧は通常飼料飼育コントロール群で71.6±10.2mmHg,通常飼料飼育IUGR群で80.3±7.7mmHgで有意な差を認めた(p<0.01)。また、高脂肪食負荷コントロールでは79.2±7.7mmHg,高脂肪食飼育IUGR群では83.2±7.8mmHgと両群とも通常食飼育群に比し有意に血圧が上昇した(p<0.01)。 同時期に腹腔内注射による糖負荷試験を行ったが、4群の血糖値に有意な差はみられなかった。また空腹時のインスリン値を測定しインスリン抵抗指数(HOMA-R)を検討したが、4群に有意な差はみられなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)