Project/Area Number |
17791121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田村 博史 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50379947)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 卵の質 / 活性酸素 / メラトニン / 卵細胞 / 卵胞液 |
Research Abstract |
細胞内においてメラトニン(M)が活性酵素による酸化ストレスから卵を保護しているかどうかを検討するため以下の検討を施行した。 1.体外受精胚移植(IVF-ET)を施行した56症例において、卵胞液中のM濃度と、酸化ストレスマーカーのHexanoyl-lysine(HEL)、8-hydroxy-2'-deoxyguanosine(8-OHdG)濃度を測定した。変性卵率30%以上の症例では、30%未満の症例より卵胞液中8-OHdG濃度は有意に高値を示した。 2.IVF-ET患者に前周期の5日目より採卵前日までM錠(3mg/日)を投与し、卵胞液中HEL8-OHdG濃度を測定した。M投与により卵胞液中8-OHdG濃度とHEL濃度は有意に低下した。卵胞液中の8-OHdG濃度とM濃度には負の相関を認めた。 3.前回のIVF-ET不成功で受精率が50%未満であった115症例で、今回のIVF-ET時に上記と同様にMを投与した56症例とM投与しなかった59症例において変性卵率、受精率、妊娠率を検討した。M投与により変性卵率は低下し、受精率は有意に上昇した(20→50%)。妊娠率は19.6%(11/56周期)であった。M投与しなかった症例では受精率(21→23%)に改善を認めず、妊娠率は10.2%(6/59周期)であた。 4.3週齢雌ICRマウスを用い過排卵刺激48時間後に卵を採取し、酸化ストレスとしてH202(1〜1000nM)またはH202(100nM)+M(1、10ng/ml)を添加し、12時間培養後の第一極体放出の割合を観察した。H202(100nM以上)は第一極体の放出を有意に抑制した。このH202の障害作用はM添加により改善した。 以上の結果より、Mは酸化ストレスによる卵の成熟障害を防御した。M投与は卵胞液中の酸化ストレスを抑制し、受精率や妊娠率を向上させる有効な治療法と考える。
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