Project/Area Number |
17791130
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
林 章太郎 福島県立医大, 医学部, 助手 (60372827)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 精子核蛋白 / 受精障害 / 卵活性化 |
Research Abstract |
新たな実験環境における胚発生の状況を確認するため、B6D2F1正常雌雄マウスを用い卵細胞質内精子注入法(ICSI)および円形精子細胞注入法(ROSI)を行い、またROSIの際の卵活性化法による発生率の比較を行った。B6D2F1雌マウスにPMSG 5uを腹腔内投与し過排卵刺激を行った。48時間後にHCG 5uを腹腔内投与し、その16時間後に卵管膨大部より卵-卵丘細胞複合体を得て0.05%ヒアルロニダーゼ含HEPES-CZB溶液中で卵を遊離した。また雄マウス精巣上体尾部より精子を得、精巣に小切開を加えて精細管を圧出後、HEPES-CZB中で細切し精細胞浮遊液を作成した。ROSIにおける卵活性化法として(1)注入前に10mMSrC12含Ca-freeCZB溶液で30分間の卵活性化を行い15分後より30分以内に注入を行う方法、(2)注入15分後より同Sr溶液中で6時間培養を行う方法、の2方法を比較した。ICSIにおいては正常受精率は93.7%、2細胞期、桑実胚および胚盤胞までの到達率はそれぞれ90.8%、67.6%、49.3%であった。ROSIにおいては方法(1)では正常受精率は91.7%、2細胞期、桑実胚および胚盤胞までの到達率はそれぞれ92.2%、77.9%、45.5%であった。方法(2)ではそれぞれ89.7%、89.7%、41.4%、6.9%であった。ICSIにおいては以前の実験系に比べ胚盤胞到達率が不良であり、実験環境の改善が必要と考えられた。ROSIにおける卵活性化法としては方法(1)が方法(2)と比較し有意に高率であり活性化刺激の時期としてはROS注入前が望ましいと考えられる。マウス圧実験に平行してflow cytometryによるヒト精子核クロマチン解析を行っており、精子核蛋白置換障害と受精障害の関連を調査している。また精巣の免疫染色による解析を計画している。
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